松本俊夫の前作『薔薇の葬列』と比べて前衛映画色が薄まり、割りかし正攻法で不条理極まりない時代劇となっている。
主演の中村嘉葎雄がシリアル・キラーとなり人をバッタバッタと斬りまくる。
鶴屋南北の原…
これは傑作だと思う。
幻想チックなのも良かった。
お墓でげんごえ~~~って霊呼びかけてくるとこホラー映画みたいだし生首に酒飲みながら話しかけたり印象的なシーンが沢山あるな。
あと歌のシーンも好きだ…
【再鑑賞】
ひたすら黒い。真っ黒。
小万の惨殺シーンは一部カラーで撮影されたと聞きます。それを見た松本俊夫監督はわざわざモノクロームに直したそうです。
結果的にこの判断は大正解と言えるでしょう。仮…
人間のありとあらゆる「業」をこれでもかと叩き付け、本当の地獄はこの世にあるのだとうそぶく...最狂にペシミスティックな残酷時代劇。どうしようもないほどの憎しみに支配され、修羅の道へと堕ちていくひとり…
>>続きを読む惚れた芸者に裏切られた武士の血生臭い復讐を描いた作品。
討ち入りの為に工面したなけなしの大金を騙し取る策が巧妙で、愛が憎しみに変わるのも一瞬。
結婚を本気で考えた人に利用される絶望感だけでなくドライ…
暗闇で鮮烈。復讐へ。修羅の道へと。
どこまでも先が暗闇で、抜け出すことができない…憐れ。
百両の金を巡り、入り乱れる愛、憎悪、情け、希望、悲しみ、無情、修羅。
長編に関しては寡作な松本俊夫である…
鶴屋南北の歌舞伎狂言『盟三五大切(かみかけて さんご たいせつ)』をもとに、人間の情念と怨念を壮絶に描いた時代劇ホラー。
【主なキャスト】
中村嘉葎雄(源五兵衛)
三条泰子(小万)
唐十郎(三五郎…
ミニマルなセットデザインと登場人数のなかでじっくりと泥沼を深めてゆく究極の時代劇サイコホラー。
『薔薇の葬列』でも見られた意図的な細かい時系列シャッフルとリピート映像がアヴァンギャルドさを強めつつ…