yuria

修羅のyuriaのレビュー・感想・評価

修羅(1971年製作の映画)
4.7
とてもおもしろい。ああこうなってしまうのかと思ったら夢だったり、そんな取り返しのつかないと思えばそれは妄想だったり、ひたすらに現実から逸脱をしていく。例えば俯瞰ショットで部屋をうつすとき、まさかのセットが丸見えになるくらいまで俯瞰で撮している。それは妄想の世界でならありかとも思うが、妄想がきれた現実世界でもそのショットは変わらない。同じく、やけにシンメトリーな構図は夢のなかでも続く。映画文法を壊す試みがいくつも見られる革新的な映画だった。
yuria

yuria