ファンなので劇場公開時に観に行きました。ポールは音楽は超天才なんだけどそれ以外はピントがズレていて、これもその一つ。あまりの酷さに当時は幻滅し、今回DVDを入手して再観しても同じ。大根役者ぶりはともかく、せめて脚本はプロに任せろよ。ただPVとして見れば一級品。ジョン・ポール・ジョーンズ共演の「ボール・ルーム・ダンシング」や、特にルイス・ジョンソンをはじめTOTOのスティーヴ・ルカサーとジェフ・ポーカロを迎えた「心のラブソング」は映像はもちろんキレッキレの演奏は超一級品で、これだけで全てが帳消しになるほどの価値がある。CDもDVDも廃盤の黒歴史扱いだけど、音楽的な側面ではもっと評価されてもいい。オチはもはや誰もしない禁じ手で、ただでさえ酷い脚本をさらに貶めている。
映画としては1.0、PVとしては4.5で、間を取って3.5です。
