(2008/01/13 筆記)
「ベイブ」で知られるディック・キング=スミスの原作をロード・オブ・ザ・リングのVFXスタジオと「ナルニア国物語」のウォルデン・メディアがお送りする“愛と成長”の感動ストーリー。
私は試写会で拝見。
日本では2008年2月1日から公開予定の作品。
この作品の楽しみ方は、なんと言ってもCGと自然美のスケール。
スクリーンなどの大きな画面で見れば、大迫力です。
監督は「マイ・ドッグ・スキップ」で高く評価されたJ・ラッセル
脚本は「ショコラ」でアカデミー脚色賞にノミネートされ、「ダイナソー」などを手がけたR・ネルソン。
編集マーク・ワーナーは「ディアボロス/悪魔の扉」「アナコンダ2」「トゥームレイダー」など数々の作品を手がけています。
音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードは「ヴィレッジ」「サイン」「シックス・センス」など100作以上の作品の音楽を手がけてきた人気作曲家。
しかし、話の流れに無理がある所が何か所かあり、台詞も不自然な箇所が。また、それぞれのシーンはいいのにシーンのつなぎが雑に感じられたり、音楽は良いのにの挿入のタイミングに違和感が感じられたりと、個人的には脚本と編集は微妙でした。
そして、アンガスが主役のはずなのに、いろんな人にスポットが当たりすぎていて、主役がはっきりしない描き方でなので、例えば、あそこまでアンの「寂しさ」にスポットを当てる必要性があるのかなとか考えてしまいました。
個人的にはもっとアンガスにフォーカスした、「ファンタジー作品」だったらよかったのにと思います。
あとは、ターゲットを広い範囲にしようとしているように感じます。
子供には神秘的生物と少年の物語を。
一般者には男女の恋愛模様を。
子供を持つ者たちには、子育ての苦労を。
年配の方々には戦争を。
一体、何を中心に描きたかった作品なのかよくわからない印象でした。
映像は最初はまるで「グレイムリン」
終盤のワンシーンは「ネバーエンディング・ストーリー」を思い出しました。(両方とも私の好きな作品ですw)
字幕はおなじみの戸田 奈津子さんでしたが、私の憧れの彼女の翻訳も、個人的に1箇所だけ納得がいかなかったのでした。
冒頭の1節はとても面白く、全体を通して見終わると、その一説について考えてしまう。
ところどころ笑いあり、ロマンあり。
最後の緊迫した感じの迫力や朝の湖の景色は良かったです♪
ネス湖の“あの有名な写真”の裏に隠された秘密の物語を体験したくなった時は是非♬
2024/01/13 再編集