籠

六條ゆきやま紬の籠のレビュー・感想・評価

六條ゆきやま紬(1965年製作の映画)
4.5
荒木一郎@オーチャード・ホールのチケットを探すと15kなので流石に手を出すのはやめて久しぶりにラピュタに来た。松山善三と高峰秀子はけったいな「ひき逃げ」の前にその上を行く裏日本豪雪地帯を舞台とした超絶怪作を作っていたとは知らずに死なないで良かった。「二郎と奥さんが」という囁きの渦と眼の嵐は午前10時の映画祭で5.1サラウンドでまた観たい。岡崎宏三は寄りまくり佐藤勝の音楽は極上のモノクロプリントで冴えまくっていた。
ゲスの極みババアとして高峰秀子をいびり倒す毛利菊枝が物凄くここで共演者の菅井きんや野村昭子に秘伝を伝授していたと勝手に想像する。
高峰秀子は低層階級から這い上がり叩かれまくると更に開き直りながら燦然と光り輝く恐ろしきお方だと改めて思う。
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