被爆77周年…
もう77年も経ってしまいました…
広島では毎年8月6日午前8時15分に黙とうのサイレンが鳴り響く。
テレビの全チャンネルで平和記念式典をライブ中継される。
また今年も暑い8月6日がやって来た。
監督 :
佐々部清
脚本 :
佐々部清
国井桂
原作 :
こうの史代
出演者 :
田中麗奈
麻生久美子
吉沢悠
中越典子
伊崎充則
金井勇太
藤村志保
堺正章
原作は全1巻読破。
↓
この物語は広島の人々が絶滅しない限り永遠に続くと言うメッセージと取れる白紙のページで締めくくる…
衝撃を受けた作品の1つだ。
原作者、こうの史代の代表作は
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「夕凪の街 桜の国」
「この世界の片隅に」全3巻
などなど…
どちらとも素晴らしい作品だ。
この作品にまつわるアニメ、映画、ドラマも同じことが言える。
物語は、
原爆投下から10年後、50年後、を舞台にそれぞれの時代の主人公の目線で原爆への思いを描く…
今作の感想は、
原爆投下後から13年(昭和30年)経った広島の街並み、原爆スラムのあばら家の集まり、建設会社の事務所から覗ける風景、事務所からの帰り道はよく再現されている。
“被爆者による原爆投下後の地獄絵図”
“原爆投下後の写真”
物語にちょくちょく挟んでくる…
特殊メイクを施した役者が廃墟とかした街並みを歩く画やら太田川に流れる人々を撮影するより何十倍もショッキングで怖い…
なぁ、嬉しい…13年も経ったけど原爆を落とした人は私を見て「やった!1人殺せた」って、ちゃんと思うてくれとる…
あぁ…風…夕凪が終わったんかねぇ…
平野皆実の力尽きる無念さと、原爆投下後まるで地獄絵図の中、痛みを伴い彷徨って死んでいった人々の恐怖と苦痛を最後の力を振り絞り加害者側にぶつけた台詞に…
当時も今も涙が止まらん…
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観てない人は是非オススメしたい作品だ。
余談ですが、
今年の原爆の日の平和宣言で、松井 一實広島県広島市長が話された、
“他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。
他人の幸福の中にこそ、自分の幸福もあるのだ。”
19世紀のロシア文学を代表する文豪「レフ・トルストイ」の名言だ。
だが2022年、ロシア連邦はウクライナに向けて軍事侵略を開始した…
あれから77年…
まだ人々は侵略戦争をしている…
なんと愚かな…
なんと皮肉なことだ…
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あの日は朝から眩しいくらい良う晴れとった
by 平野皆実
①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確