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夕凪の街 桜の国のaikidoのレビュー・感想・評価

夕凪の街 桜の国(2007年製作の映画)
5.0
あっくんさんにオススメして頂き観賞しましたが、原爆の後遺症や差別等、被爆者達のその後を過去と現在のパートに分けて描いた人間ドラマが素晴らしく、原爆の悲惨さや悲しさが痛い程に伝わってきますし、自分だけ生き残ってしまったと自責の念にかられる皆実パートが特に感動的で、原爆によって幸せを奪われながらも必死に生きた彼女の人生が非常に丁寧に描写されており、涙腺が崩壊する程感動的でした。

現在の七波パートもドタバタ劇かと思わせて過去パートに繋がっていく構成が見事でしたし、二つで一つの物語として綺麗にまとまっている点も良かったです。
また、登場人物が素敵な人ばかりなのも良かったですし、その中でも打越さんが不器用だけど優しい人で一番印象的でした。

反戦映画としても人間ドラマとしても完成度が高く、考えさせられて感動出来るので非常に良い映画だと思いますし、悲劇を繰り返さない為にも多くの人が観るべき作品だなと思いました。

紹介されていなければ出会うことはなかった映画なので、あっくんさんご紹介頂きありがとうございました。
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