ゆう奈

夕凪の街 桜の国のゆう奈のレビュー・感想・評価

夕凪の街 桜の国(2007年製作の映画)
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人生を重ねるにつれ、その人の本当に辛い記憶は、語られなかったりする事を知る。語られなくても、戦争や原爆を生き延びてくださった人から、わたしの知らない時代に負った傷を、わたしはほんの少しだけど うかがい知ることが出来る。それは当たり前にあったようで、そうでなくなりつつある貴重な体験だったのだと思う。

(原作あとがき引用)

わたしはこうの史代さんからこれらの多くの事を感じさせてもらってる気がする。
こうの史代さんの綴る言葉は人の体温みたいに心地よくて暖かくて、、、、絵のタッチにも出てるくらいに凄く柔らかいのにどれもズンっと心に留まるものばかりだから読んだらずっと記憶に残ってしまう。それだけじゃなくて遊び心が満載で無邪鬼で(だけどもの凄く謙虚で)品があるのに少年みたい。わたしもこんな人になりたいなっていつも思ってる。
ゆう奈

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