あっくん

夕凪の街 桜の国のあっくんのレビュー・感想・評価

夕凪の街 桜の国(2007年製作の映画)
4.8
8月6日…もうすぐ原爆の日…
この日が近づくと、必ずこうの史代さんの作品を観たり読んだりします…
知名度が広がったのが「この世界の片隅で」ですが、私はこの「夕凪の街、桜の国」で知りました…昔、古本屋で立ち読みして号泣し、一人でも多く読んで観てほしい(特に若者)…反原爆を現代に伝えなきゃいけない再鑑賞+追加レビューです(;つД`)

桜の映像と共に、ハープとオーボエのBGMで更に切なさが伝わります。゜゜(´O`)°゜静かで優しい…そして儚く切ない反戦・反核映画です…

・夕凪の街
原爆投下から数年後、原爆の影で幸せを拒み、生き残った事による自責の念をもつ皆実。
その儚く切ない姿を演じた麻生さんが原作から飛び出したかのように見事に演じています。そして、皆実を支える打越、吉沢悠さんも素敵で、弟役の伊崎充則さん、お母さん役の藤村志保さんも良かった❗
そして忘れられない名台詞が重く伝わります…
「うちは、この世におってもええんかね…」
「生きとってくれて、ありがとうな」
「忘れんといてな…うちらの事…」

そして、桜の国に繋がる…

・桜の国
父親がいきなり広島へ行った為、こっそり尾行する娘と友人。そこで家族のルーツが見えてくる…。
後半はあまり評価は悪いですが、私は良いと思います。明るい現代に伝えるからこそ、この桜の国で伝える平和の素晴らしさはとても重要です。
そして、夕凪の街から引き継がれるキーアイテムの“髪止め”…そんな“髪止め”には色々な想いが込められている…(ノ_・。)
田中麗奈さん・中越典子さん二人は良かったのですが、中でもある女性役(ネタバレになるので言わない)の粟田麗さんが印象的です(o≧▽゜)o

原爆によって命、家族、生活を奪われた人々…そして、今も尚原爆で苦しむ人々…この悲惨な悲劇と悲しみを二度とあってはいけないと強く願います…そして、戦争のない平和な未来が待っている事を祈ります…
あっくん

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