本当は400作目にレビューを考えていましたが、8月前に戦争関連の作品(観賞可能なもの)を多く挙げておこうと350作目に切り上げました。
初回はDVD,観賞機会があったので昨年に字幕音声ガイド付きのチュプキ田端にて。
元々原作マンガ読破済み。前後編に別れるが、正直最初読んでも繋がりがわからなかった。
現在の平和記念公園のある三角洲の中に戦後スラム街があった。ちなみにそこは「仁義なき戦い」のオープニングにも出てくるし、同じくこうの史代の映画化された「この世界の片隅に」では戦前の三角洲の町並みが表されている。前編はそのスラム街に住むOLの話。
後半は現在。都内に住む定年退職した父親が時々不穏な行動を取るので、 娘は後をつけてみたら行き先は広島だった…
「この世界の片隅に」にもリンクする部分はあるかと。
こうの史代さんは前2作が最も有名な作品であることに異論はありませんが、他の作品は広島も戦争や原爆も舞台にはなりません。日常のほのぼのした作品がむしろメインかと。
以前広島出身であるが故に原爆を遠ざけていたきらいがあるのと、原爆について書くのは(そういう作品を書いた作家としてのレッテルが貼られる想像がつく)覚悟が要ったとのインタビューを読んだ記憶があります。
映画だけでなく、原作も(というよりむしろ原作「を」)読んでもらいたいです