極黒の女子中学生

風の武士の極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

風の武士(1964年製作の映画)
4.0
奥から迫りカメラ手前へ倒れる刺客たち、大地を駆け回り舞う土、主人公・名張信蔵とちのが乗る小舟のカットなど、加藤泰特有のローアングル撮影が存分に活かされていて非常に満足。

色男の主人公・名張信蔵が出会う女性たちとの関係性も楽しめた。
ただの女ったらしではなく、情に厚く芯の通っている主人公に痺れさせられる。

舞台セットだけではなく、野外の大自然でも立ち回っており、忍者らしいアクションが満載だ。
そして、最期の一騎打ちの緊張感には固唾を呑む。

南原宏治が演じる"猫"の演技、とにかく渋い。