いかえもん

継承盃のいかえもんのレビュー・感想・評価

継承盃(1992年製作の映画)
3.6
大森一樹監督って名前はよく知ってるけど、実際に映画見たことなかったな…と思って、まずは真田広之作品を。

わりと面白かったけど、点数低いねー。
誰が出てるかろくに調べずに観たので、緒形拳さん出てきて、うわー!やったー!って感じでした。大河ドラマ「太平記」では真田さんと親子役で出てたけど、今回は緒形拳さんは田舎の廃業寸前の組の親分さん。
東京の大きい組織の代替わりの式でひょんなことから媒酌人の代役を務めることに。
真田さんの役はというと、証券会社のサラリーマンを辞めてヤクザになったという下っ端中の下っ端の役。
真田さんが、緒形さん扮する親分に媒酌人の代役をお願いに行くところからお話は始まるのだけど、この親分がなかなかの曲者だったりして、継承式までハプニングの連続!というコメディ映画。

このね、緒形さんがかわいいんだなー。式に参列する人たち全員の名前を大きな紙に書いて壁に下げる(このことを書上げという)らしいんだよね。たくさん参列者がいるから字の上手な代書屋さんが来て書いてるんだけど、その書上げをやるのが媒酌人としての使命だ!!!と言って、言うこと聞かない。そんで、いざ書かせてみたら、その字の何とも味のある…下手くそな字!!!しかも重度のアル中なもんで、酒がないとエネルギー切れ。でも呑ますとエンドレスで呑み続けるから仕事にならない。
もう、どうすんのこれ?!っていう展開。それを必死でおだてたりなだめたり、怒ったりしながらなんとかかんとか支えていく真田さんがけなげすぎる。

この90年代からの真田さんのイケメンっぷりは無敵すぎて、画面にくぎ付けだったな。アクションはほとんどないけど、ちょっとだけジャンピングヒロユキが見られた場面もありましたし、乗馬は上手すぎ!あのシーンは真田さんだから入れたに違いない!緒形さんもキュートで素敵なので、なかなか私にとっては得した映画でした。