ふじたけ

夜の罠のふじたけのレビュー・感想・評価

夜の罠(1967年製作の映画)
5.0
製作者は真剣なサスペンスを作ろうとしたのだろう。しかし、映画は目的地目指しながらも、ハンドルを失い街中を爆走する暴走車と化してしまった。
 ほんの僅かに登場する五月蝿い脇役達が、主人公若尾文子と我々観客を脇道へと引き摺り込んでいく。共にいる若尾文子は嘘又は馬鹿としか思えないほど愚純な独白を吐き続けるのだが、数々の作品で見せてきた狂信的なあの表情がそれらを本物に変え、我々をかつてない不条理さと興奮に導いていく
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