桃子

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還の桃子のレビュー・感想・評価

5.0
「劇場版+50分」

以下、「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」3本まとめてのレビューになります。

ケーブルテレビで2日にわたって一気に鑑賞した。「旅の仲間」だけ吹き替え版であとは字幕版である。劇場版ではなくエクステンデッド版なので、かなり長尺だ。3本の上映時間は合わせてどれほどになるのか計算してみた。合計683分、11時間23分である。
エクステンデッド版って要するにディレクターズカット版なのかなと思ったら、厳密に言うとちょっと違うようだ。「そもそも、原作を忠実に映像化すると、到底上映時間に収まらないと考えたピーター・ジャクソン監督は、劇場公開版ではカットせざるを得なかったエピソードや、流れの都合上短縮したセリフ・場面などの映像素材をあらかじめ残しておいた。それら未公開となったシーンを慎重に選び、編集し、さらに磨きをかけた状態にして本編に追加したのがこのエクステンデッド版なのだ」ですって。わお!そこまで考えて映画を作っていたのか~ すごいな。
予約録画しておいたので、途中で止めることができると気楽に見始めたのだけれど、一緒になって見ていた夫も私も、3本とも1度も途中で止めてトイレに行ったりすることなくノンストップで見ていた。それくらい惹きこまれてしまう映画だ。見ていると時間を忘れてしまうのだ。
今回のお目当ては、劇場版にはなかった未公開シーンである。劇場版はどんなシーンがカットされていたのか興味津々で見ていたら、けっこう重要なシーンだったりするので驚いた。劇場版の編集って苦渋の作業なんだなあと痛感する。でも、あとで納得のいくように編集してDVDで発売できるというのはいい。これはもうファンにとっては幸福以外のなにものでもない。私はDVDを買うまでのフリークではないのだけれど、こうしてテレビで見られただけで嬉しかった。
夫も一緒に映画館で見ているので、未公開シーンはわかったようだった。「あ、このシーンはなかったよね」なんて言いながら見るのはほんとうに楽しい。くすっと笑ってしまうような、ユーモラスなシーンがカットされていたことがわかる。
映画館で見たとき、ラストシーンで「続きは来年まで見られないのか…」とちょっと落ち込んだ覚えがある。原作がトンデモなく長いから仕方がないんだけど。その原作を映画化しようと思った監督が一番偉い!さぞ苦労も多かったことだろう。
私がシリーズを通して好きなシーンは、ガンダルフとサルマンの決闘シーンと、アラゴルンが連れてきた亡霊たちがいっせいにわ~~~~っと出てくるシーンである。大画面で見たときも鳥肌が立ったが、今回もやっぱりテンションが上がった。
「指輪物語」はボックス入りの文庫本9冊を持っているのだけれど、未読である。いつか読もうと思って買ったのだが、この長さに気後れしてしまう。Kindle版が出たらDLして読もうと思う。英語版はあるけれど、さすがにこれは自信がない。
私は子供のころからファンタジーが大好きだった。「レディ・ホーク」のレビューに書いたのだが「リボンの騎士」が大好きで、その延長でファンタジーものが好きになったのだと思う。剣と魔法の物語。これほど私の胸をゆさゆさと揺すぶるものはない。そういうヒトが見る映画なので、甘党の人間の前のテーブルにチョコレートとケーキとクッキーとマカロンとドラ焼きとみたらし団子とお煎餅がずらっと並んでいるような状態である。点数が甘いのは大目に見てください(^^) 
桃子

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