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プレッジのqpのレビュー・感想・評価

プレッジ(2001年製作の映画)
3.5
 刑事を引退するジェリーが最後の日に少女殺害事件が起こりました。その事件で捕まった容疑者は視聴者にもわかるくらい、自白を強要されていました。疑問を感じたジェリーは、殺害された少女の絵を手がかりに、少女の母親との約束を守るため事件に妄執していきます。

 ゆっくりと自然が流れるシーンと、話が動き出すシーンが交互に波のように訪れます。視聴者もジェリーと一緒に、この女の子は危ないとか、この男は怪しいとか思いながら観ることができると思います。何度となくドキドキさせられます。

 果たして真相はどうだったのか。最終的にはよく分かりません。途中で精神科医とジェリーでの会話や、昔は凄腕だったという話などから、実際どうなんだろうという気持ちでいっぱいです。ジェリーの映画内での行動はどこまで犯人を捕まえるためであり、どこまで他人を思うためだったのか、仕事と享楽のラインは考えさせられました。

 そんなわけで終わり方は個人的には好きです。自分も引退時期になると部下から最後のように言われるんだろうなーという気持ちにもなりましたし、仕事人間と享楽を求める間が他人に見えにくくなるんだろうなーと感じました。
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