ジャック・ニコルソン主演、ショーン・ペン監督のクライム・ドラマ!公開時劇場にて鑑賞しました。
定年退職の日に、少女殺人事件の担当となった刑事ジェリー。必ず事件を解決すると「プレッジ(約束)」するが、ジェリーはやがて妄想に明け暮れていくー。
ロビン・ライト、ベニチオ・デル・トロ、ミッキー・ロークなど、なかなかの名優たちが脇を固めた作品になります。
養鶏場の場面がなかなか印象的でした。
これだけのキャストが揃いながらも、非常に難解かつ壮絶な内容だったせいか、恵比寿ガーデンシネマなど単館だけで公開されたと思います。
現実とジャック・ニコルソンの妄想が、交錯する展開になりまして、容疑者が自殺した後も、引退後もさらに執念深く事件をニコルソンは追います。
もはや、強迫観念かの様に事件を追い続けるニコルソン。デル・トロが、ボサボサのロン毛でいかにも、凶悪犯みたいな出立ちなのが恐ろしい!
善意から捜査に首を突っ込んだものの、却って自分も自らも不幸にしていき、ニコルソンは、やがて発狂して人格崩壊を起こします。とにかく救いの無い展開でした。人生はハッピーエンドだけでは無く、救いのかけらも無い事もある。
人生の不条理を感じさせてくれる作品でした。とにかく哀しい物語で、難解だったので、よく分からなかった部分はあったけど、あまり知られていない佳作です!