◉“ジグザグ道三部作”のシリーズ2作目。1作目の映画『友だちのうちはどこ？』のロケ地となったイランのコケル村に来訪する《アッバス・キアロスタミ》監督と息子の道中を描いたドキュメンタリーのような作品。
◉『友だちのうちはどこ？』で主人公を演じた少年の安否を確かめにコケル村へ向かうという設定で、その道中で大地震に被災した人々に話を聞きながら、少しずつ歩みを進めていく。
【以下ネタバレ含む】
◉話を聞く人々のほとんどが身近な誰かを亡くしており、家族や従兄弟が瓦礫の下敷きになり死んでしまったと話す。しかし、悲しみに暮れる人は見当たらず、むしろ前を向いているように見える。ジグザグ道で車が進んでは戻り、また進む様子を捉えたカットから、ふとタイトルを思い出した。『そして人生はつづく─。』
◉物語中盤で、前作にも登場した老人が、とある設定を暴露してしまうメタ発言が面白かった。
