ぶどう

そして人生はつづくのぶどうのネタバレレビュー・内容・結末

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

今作より前に、オリーブの林を抜けて を観てしまったので、ホセインとタヘレのシーンはにやにやしてしまった。

やっぱり本作も最後のロングショットのシーンが秀逸で、心に残る。
セリフ一切なしで、しかも対象人物は風景の一部と化すほど小さく、表情ももちろんわからないのに、どういう会話があったか想像できる映像がすごい。そして優しい気持ちにさせられるのもすごい。監督天才

終盤で、家族を震災で亡くした被災者の少女に、当時の様子を質問する旅行者に憤りを感じた。あまりに心無い行為。
これって災害などの被災者、または事件や事故の被害者へのメディアに思えて、監督からメディアのあり方への批判かな?とも思えた。

オリーブ〜同様、BGMもなく起伏なくおそろしく淡々と進むのに、いつの間にか引き込まれて夢中で最後まで見入ってしまった。生々しい震災後の様子は痛ましく、↑の様なシニカルなシーンもあるが、いつまでも観ていたい様な、眠れない夜に見たい様な映画
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