きりだんご

そして人生はつづくのきりだんごのネタバレレビュー・内容・結末

そして人生はつづく(1992年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「友だちのうちはどこ?」の撮影現場イランに大地震が起こり、出演した人たちが無事かどうか監督が確かめに行く物語。

ドキュメンタリー風だけど、監督は監督役の俳優さん?よく分からない。

冒頭で「ここからは救援物資を運ぶ車しか通れない」と言われても「何とかなる」と先に進む監督。「なにか言われたら救援物資を運んでるといえば良いんじゃない?」という息子。

いや、駄目だろう。

知り合いの無事を確認しに行くより救援物資が優先だろう?

と、モヤモヤしつつ車は進み、映画に出演した数人に巡り会える。しかし顔の見分けがつかない私はどの人なのかイマイチ分からず。

そして地震の様子を聞きたがる監督。家族が死んだ…と聞かされてもその先を知りたがる監督。やめてくれ…

そういう話を聞き出して映画にするのが監督の仕事だから仕方ないのか…

あと物資がない被災地でぬるいコーラを捨てる息子(赤ちゃんにちょうだいという人がいて、ミルクもないのかもしれないと愕然とした)

車に乗せた少年にサッカーの賭けをしよう、サッカーボールを賭けよう、自転車を賭けよう、ノートを賭けるのはつまんないと言う息子(もともと裕福ではないだろうし被災して物がないのでノートは精一杯の提案なんだろう)

息子に終始腹立ちながら、それをとがめない監督の無神経さには更に腹が立つ。子どもは何もわからないんだから教えなきゃ

そもそも危険な被災地にどうして息子を連れて来る?連れて来るなら来るで、被災地に入る心掛けを言い聞かせておくべき(監督自身が被災した人の心をえぐるようなことしか言わないから無理か?)

そして主演の少年に出会えそうなところで物語は終わる。

オンボロ車で追いつけるのか?

車に乗せてあげなかったのに押してくれる、現地の人はどこまで優しいのか。

何だかとらえどころのない映画だったけど見て良かった。

少年が元気でありますように。(監督に地震の様子を根掘り葉掘り聞かれる少年の困り顔を見なくて済んで良かったのかも)

そして被災した皆がサッカーの試合で元気になれますように。
きりだんご

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