虎舞羅ーコブラー

ハンテッドの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

ハンテッド(2003年製作の映画)
4.5
オスカーに輝く三人の男たちが描く、サバイバルアクション映画。

・あらすじ
軍隊の教官を除隊し、カナダで動物保護官として働く老人、L.T.。ある日彼のもとにFBI捜査官が訪れ、アメリカのオレゴン州の自然保護地区でハンターが殺害されているのを伝える。その方法は残虐極まりなく、L.T.は事件現場からかつての教え子であるハラムではないかと推測。二人の男の宿命が動きだす…。

・感想など
ナイフアクションの傑作的作品だと聞き、なんとかDVDを入手。私の中ではトップクラスのアクションシーンが見れました!

「エクソシスト」のウィリアム・フードキン監督、名優トミー・リー・ジョーンズとベニチオ・デル・トロ主演。
この映画の特徴と言えば、サバイバルやナイフの専門知識が濃密に描かれる事でしょう。作品全体を通して“トラッキング技術”が使われます。野生動物や対象人物の僅かな足跡や痕跡から追跡する技術で、公開当時はかなり話題になりました。またマニアには堪らない「ナイフが無いなら作ればいい」というナイフ自作シーンもあり、それらは見応え満載です。
オープニングのコソヴォ戦シーン以降は、地味とも言える様な淡々とした映像感ですが、上質に仕上げられたサスペンスと緊迫感溢れる追跡・奇襲シーンがあるため、飽きる事はありませんでした。逆にその無駄なセリフや映像を削ぎ落とし、主演二人の風格で魅せるスタイルには痺れましたね!

かなりの良作を発掘出来ました。ご興味ある方は是非ご覧になってみてください!