ストーリーやキャラクター設定はありがちでそんなに面白くないかも…と思いながら観ていると、中盤のカーチェイス／フットチェイスが始まった途端、空気が一気に張り詰める。台詞無しでもキャラクターの考えが分かる視線の誘導、緩急の付け方、ロケーション撮影ならではの臨場感等々、さすがはフリードキン。
目玉となるナイフを使った格闘は、他のアクション映画とは一味違う多種多様な技が見られて全く飽きさせない。恐らくこの作品からも影響を受けたであろう『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー』やボーンシリーズのアクションが好きな人には是非観てもらいたい。
