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ロリータのrilyのネタバレレビュー・内容・結末

ロリータ(1962年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

解説を読んでかなり納得した。多くのレビューで書かれているようなこととキューブリックが本当に撮りたかったものがかけ離れているし、私も見ていてなんか違う感があった。
キューブリックのコメント
「ハンバートとロリータの間のエロティックな関係にまったく重点を置くことができなかった。彼がロリータに惹かれた本質のところが描けなかったために、映画ファンたちは彼が最初からロリータを愛していたと思ってしまう」
「小説の方では、ロリータがニンフェットでなくなり、妊娠した人妻になった最後の場面でようやく分かる形になっている。その発見が、つまり彼女への愛に気づくことが、このストーリーのもっとも心打つところだ」
時代的に検閲などでハンバートとロリータの関係を描ききれなかったことと、最後の場面でハンバートがロリータを心から愛していたと分かるはずなのだが、それ以前のハンバートの少女偏愛を描写できなかったこと らしい

確かに、私はロリータに幼さを感じなかったし、ロリータが消えるまでのハンバートのロリータへの愛に、彼のただ幼い女の子が好きだという感情が含まれているのではという可能性を感じ取れなかった。
現代にキューブリックが撮ったら、と思ってしまうなあー。キューブリック的には、少女偏愛とかは関係なく、男の偏愛性向を撮りたかったらしい。
解説を読む前の感想は、お母さん怖い、ハンバート嫌い、ロリータはまあそうなるでしょうね、メガネの脚本家怖い
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