せ、繊細だ……
世界観や関係性自体も触れたら崩れてしまいそうに「繊細」だし、「繊細」な心の動きがわかりやすい演技。それがロリータのとらえどころのなさという魅力と対比されているような気がした。
はじめから終盤にかけての狂気のグラデーション(クレッシェンドかしら、)も好い。
「不安定は魅力だ」(超意訳)的なことを書いている本を読んでいるので、ロリータやまわりの人々の「不安定さ」に注目したんだけど、チャーミングな不安定さと気持ちが良くない不安定さはほんとに紙一重だなと……表現/印象って難しくて複雑。
ロリータの印象は初登場とラストでだいぶ違ったけど、あれを「強くなった」と解釈してしまうのは合ってるんだか間違ってるんだか、欺かれてるんだか……ドロレス・ヘイズの本質、何回か観ればとらえられるのだろうか。
追記:モノクロ映画なのに、色やポップさを感じられたのも◎