記者のスー（リンダ・コズラウスキー）はワニに足を食われた男の取材にオーストラリアに渡るが、話は眉唾でその男ミック（ポール・ホーガン）はお調子者の密猟者だった。取材の中で命を助けられたスーはミックをニューヨークへ招き、しだいに２人は惹かれ合うのだった。
ストーリーも脚本も良く、文句なしに楽しめるコメディ映画だ。
前半はミックとスーは自然の中を旅する。そこでのミックのインチキぶりが楽しい！
時折、ミックが本当の強さや純粋さを見せるのだが、その描き方がめちゃめちゃ上手くて、スーはすっかり魅せられちゃう。笑
そんなミックが後半はニューヨークにやってくる。ここでは「ミラクル・ワールド ブッシュマン（コイサンマン）」的な笑いを取りながら、２人のロマンスの行方が描かれる。
都会、現代社会では当たり前になっている窮屈な日常や危険がシニカルに描かれていて飽きさせない。
この映画はラストが凄く好きだ。地下鉄のホームで伝言ゲームで愛を告白し、人々の頭の上を歩いていくなんて、現実には絶対ありえないけど、このコミカルな映画らしい演出が楽しく感動的だった。
なかなかの名シーンなんじゃないだろうか。
時が経っても古びることなく、何年かに一度は観たくなる映画だ。
