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男の勝負のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

男の勝負(1966年製作の映画)
2.5
紙屋伍平の『浪花太平記』が原作。
大阪の千日前が舞台。大阪にいたこの界隈で飲んだこともあるのでちょっと興味を持って鑑賞。この周辺は今は繁華街としては機能していないように思うが数年前から所謂「裏難波」の名称で飲み屋街として再発展した場所であろう。
まず冒頭のナレーションで千日前に大規模な墓地が作られ、刑場も併設されていたことが紹介される。この事実は知らなかったので驚く。繁華街として栄える前のお話。
主題歌も歌う村田英雄を主演に彼と天知茂のコンビを高倉健、藤純子、北島三郎ら任侠、ヤクザ映画の主役級スターが支え、長門裕之や藤山寛美がコメディ演技を見せている。
当初マキノ雅弘が監督を務める予定だったのが病気のため降板し、中島貞夫が代役を務めることとなった。そのマキノは監修としてクレジットされている。
千日前を繁華街とするために開発し、それを元に争う男達の勝負。村田英雄を見ていると何か大衆演劇を観ているかのように思える。やっぱり長ドスを振り回す高倉健は格好良い。キャストは地味に豪華なのだがそこまでの面白味はなかったかな。
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