現金強奪を目論むもなんともまとまりのない連中の可笑しさ。
丹波哲郎はところどころキメている、いやキメようとはしているが、終始損な“引率(できていない引率)役”で彼自身の魅力が存分に発揮されているかといえば、そうではないと答えざるを得ない役まわり。
そのぶん小池朝雄や岡田真澄がおいしい役どころ(ある意味宍戸錠や山本陽子もおいしいといえばおいしい。おっとそういえばジョーと郷鍈治は兄弟共演なのだがほぼ絡みはなく)。
山本直純&坂田晃一の軽快ジャズボッサなスコアが、とてもシャレオツクライムムービーしています。
日活後期のこういう支離滅裂ともいえる作品は好きだ。途中で少しダレたり飽きたりしてしまうところも含めて。