観てみると今観ても面白い。中村鴈治郎の演技が秀逸。遺産を巡る戦いがいろんな思惑を抱えた人たちが三人の娘にそれぞれつき、さながら代理戦争。宮川一夫の俯瞰のショットが秀逸。構図も大胆で見入ってしまう。時…
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【祝!若尾文子映画祭】再レビュー
山崎豊子原作。これまた田宮二郎に泣かされる京マチ子も若尾文子も全員船場言葉で、その柔らかさと鋭さにそそられる。中村鴈治郎二世の関西弁はいつ聴いてもいい。
三姉妹の…
若尾文子、京マチコ、中村鴈治郎、田宮二郎とかの大映アヴェンジャーズに浪速千栄子までが参戦する遺産相続バトル!
お互い策略を巡らす展開も面白いし、役者同士の絡みもワクワクする
死んだ当主の愛人役の若尾…
駆け込み若尾文子マラソン⑦ あらすじから犬神家の一族ぽいかと思って観たら思った以上に犬神家の一族だった(ただし人は死なない) 一家をいいように出し抜こうとするタヌキジジイな番頭・中村鴈治郎や手ぐすね…
>>続きを読む三代続く女系の老舗問屋の養子婿が死んだ。子供は娘が3人おり遺産相続をめぐり争いが起きるが、実は妾もおり、さらに番頭がとんでもないタヌキジジイで着服や横流しをしているという、出てくる人間のほとんどが碌…
>>続きを読む遺産をめぐるチマチマした争いは興味範囲外でありやや退屈に感じたが、若尾文子が登場すると一気に求心力が生まれる。悪意や軽蔑と孤立無援で対峙する姿の美しさは同時期の増村作品とリンクする。それだけに彼女を…
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