TV版を見た事がないので、スタートレックがどういう特徴を持つSF作品なのか、TV版と映画版を比較してどうか、などということが分からないが、意思を持つ衛星や人と融合するラストなどストーリーは面白いものの、テンポが冗長でやや退屈してしまったのは否めない。ただ、スタートレックを知らない自分のような人間でも、あのテーマ曲がBGMに流れると何だか無性にワクワクしてしまった。スターウォーズでも同じ体験ができるが、音楽が秀逸なのだろう。
ひと昔前のSF作品での人間のファッションには全身タイツのようなデザインがよく登場し、本作でもエンタープライズ号の乗組員の制服がそのようなデザインだが、あれは何故なのか気になっている。衣服の上下が繋がっていると意外と不便なことが多いのだが、凸凹が少なく無機質なデザイン（あるいは一見機能的に見えるために）が近未来だという発想が過去にああいう未来服のイメージを産んだのだろうか。
