earlgrey

スーパーマンのearlgreyのレビュー・感想・評価

スーパーマン(1978年製作の映画)
3.0
 バットマンに続いて、スーパーマンも観てみることに。
 存在は知っていると思っていたスーパーマンが、まさか地球人じゃなかったとは。冒頭からびっくり。

 クラーク・ケントとして一般家庭で育てられたところから見てきたから、バットマンよりも早い段階で愛着は沸いた。
 ただ、ヒロインのロイスがどうにも……。現代日本人の目からすると顔が老けているし、嫌な女という印象が最後まで拭えなかった。

 クラークとデートをする関係になっていたのは唐突だったし、彼女から疑われていたわけでもないのにスーパーマンとクラークが早変わりする意味もわからない。

 破格の力を持つスーパーマンが実生活では弱気なタイプで、強そうな女に惹かれた、というのは面白かったかな。
 田舎で能力を隠しながら育ってきたクラークが、ロイスに対する自己顕示欲を隠しきれずに答えたインタビューが、結果的に極悪人・ルーサーに情報を与えることになる。それもまた良い展開だ。

 断層を利用して西海岸を沈めることで投資した土地を一等地に変貌させるルーサーの計画は壮大で、スーパーマンの持つ宇宙規模の力に見合う、素晴らしい敵だった。
 ルーサーの存在によってスーパーマンのヒーロー性に説得力が出ている。やはり悪役キャラの造形は大切だと、バットマンに続いて再確認した。
earlgrey

earlgrey