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美しい人のtulpenのレビュー・感想・評価

美しい人(2005年製作の映画)
4.0
原題は『Nine Lives』
ロカルノ映画祭で作品賞と主演女優賞(9人全員)をW受賞したオムニバス・ドラマ。

9人のさまざまな境遇の女性の人生のひとコマ。
12、3分のワンカット撮りというのが凄い。
どの女性たちも何かを失ったり、失いそうだったり…その感情がすご~く高ぶったところの12分なのですごくテンションが高い。(しかもそれが9話!)

だから決して楽しい気分になるわけじゃない。
でも、誰かの一瞬に、きっといつか自分も思いをはせることがあるんだろうな・・・そう思える映画でした。

観た直後は何となく混沌としていたが、
数日経つと一つ一つの物語が熟成されて自分の気持ちがようやく追いついていった感じ。
ここで描かれてる感情のいくつかに覚えがあったり経験もしたりしていると、知ってるからこそ揺さぶられたり引き込まれたりしたんだろうなぁ…と思う。
この映画ではなんとなく男性は置いてきぼりというのも面白い。


静岡シネ・ギャラリーにて。
2006.9/3 (69) 通算921
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