'22 5/12 ジャケ写掲載していただきました。
ウィリアム・ディターレ監督による、【隠蔽・心理・サス
ペンス】。
美人で知的な心理学教授のウィルマ(ロレッタ・ヤング)が、
しつこくつきまとう男子学生のビル(ダグラス・ディック)
にレイプされそうになり、抵抗した挙句に…。
倒叙形式のサスペンスで、犯人は最初から判明していて、
どう辿り着くかを楽しむ。
そのテーマがブレず、中々粘りもある佳作。
冒頭、夜の海岸の犯行直後で現場(車)から逃走するウィルマ
を捉える。
何とか家路に着き、卓上の答案用紙の曜日を見て、現実を
確信し落胆、モノローグと共に回想に入る、、。
一時的評決は、事故死だが、、
疑われたたのは、ビルの彼女、スーザンや、生徒、最後に
会った人物。
行き詰まる捜査にはいくつか 盲点 があった。
ウィルマに不利になりそうな要素が、しっかり散りばめられて
いて、それを後々漏れなくスリル要素として回収していく
(即解決かと思ったら意外に粘りをみせる)。
ただ、
回想で判明するが、ウィルマの◯◯◯◯は犯罪映画として弱い
な。
終盤のボクシング試合シークエンスは、特に必要性は無かった
かな。
ウィルマと恋仲になった後見人で弁護士のウォーレン
(ボブ・カミングス)と出発の直前、弁護士のテッド(ウェン
デル・コーリイ)から足止めを喰らい、事件の再現検証に入る
、、
↓
決め手になったのは、ビルへの◯◯で、小さい(ちょいと
腑に落ちないけど、まいっか)ツイストが用意されていたのが
良き。
サスペンスとして弱くも、ドラマとしては優しい締め。