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ダブル・ジョパディーのTKEのネタバレレビュー・内容・結末

ダブル・ジョパディー(1999年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

夫殺しの疑惑をかけられた美人奥様が6年間の服役を得て、実は生きていた夫に復讐+息子を取り返すために奮闘するお話。

表題は「同じ犯罪で2度裁かれない」=「一度夫殺しで裁かれたので生きている夫を殺しても裁かれない」ということらしいです。

大作とは言えないけど、気軽に見れる一本だとは思います。

以下、ネタバレ。



とにかく、夫が超絶クソ野郎で、愛人と自身の保険金を山分けするために偽装殺人を起こし妻に疑惑をかけさせ牢にぶち込む→愛人を爆殺(?)、名前を変えてホテル所持→金持ち独身貴族を満喫、とバリバリに保険金詐欺を行っているのですが普通に成り上がってしまいます。

そして、6年の服役の鬱憤を晴らすために保護観察処分を受けた奥様は夫を探すため監察官の元から逃げ出すのですが、ここからが本番。

満を持して登場した保護監察官をトミー・リー・ジョーンズが演じており、執念深さと老獪さは凄いものの、いかんせん詰めが甘く、何やってんだよ!?という感がわずらわしい。

…というか、全体的にセキュリティやら個人情報に関しては前述の保険会社も含めガバガバで(当時はそんなもんだったのか?)奥様の運の良さも相まって、たまたま行く先々でうまくいってたように思え、サスペンスものとしては絶妙に納得しづらいところも多かった。

特に、最後の夫の詰めの甘さは相当なもので、なぜボディチェックをしなかったのか?なぜきちんとトドメをささなかったのか?など疑問はつきない。

こういうところで無駄な考察を挟んでしまうと、消化不良で終わってしまうのが非常に残念でした。



しかしながら、最初の頼りない奥様が6年間の修羅場をくぐり抜けてきた結果、顔つきすら変わるというアシュレイ・ジャッドの演技は、さすがの一言。

周りの囚人の仲間がいい人ばかりで本当に良かったです。

最後、題名がそれなのに、その結末でいいの?!と思ったら(やはり詰めが甘いせいで)予想通りの展開になってくれたので個人的には満足でした。
TKE

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