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虹いくたびのyukikoのレビュー・感想・評価

虹いくたび(1956年製作の映画)
4.1
生と死、男と女、三人姉妹、東京と京都、対比が何重にも深く美しかった。

マチ子様は影のある美しさ。
「お姉様、捨てないで!」ばっかり言うてるミヤちゃん(後年の「洞窟に入る」川口浩と同じ人とは…) の坊ちゃん像も興味深かった。

父と風呂に入る若尾文子(お湯を弾く肌のハリ)と、マチ子様のお乳茶碗は衝撃だった。

耳の遠い和尚さん(高堂国典、大好き)のあご髭が三つ編みでかわいかった。

ややこしすぎる家族の中で、誰か帰ってくるたびに嬉しそうに登場する飼い犬がいい味出してた。緊迫した場面で、張りつめた人間 対 この犬+もぞもぞ動く子猫(突然の登場)の対照的な感じも面白かった。

(京マチ子映画祭)
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