TOMJFK

シティ・オブ・エンジェルのTOMJFKのネタバレレビュー・内容・結末

シティ・オブ・エンジェル(1998年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

生命の尊さをテーマに

命・生命・人生の尊さを描きながら、 天使:ニコラスケイジと 人間の女性:メグライアンが 心惹かれあい、天使は人間に変身するという設定。
ニコラスケイジの慈悲深い眼差し、すごく印象的です。
精神的に余裕の無い女医メグライアンの心を、暖めるニコラス。
ここで主人公2人の運命に大きな影響を与える脇役、デニスフランツが人間になった元天使役で登場。
彼の名演技も見事です。
題名は、直訳すれば「天使の街」だが、映画の演出として面白かったのは、天使が病院や図書館にいて、人間たちをそっと見守っている様子や、毎朝、日の出の時間、海岸で「太陽の調べ」に聴き入る場面など。 この映画ならではのユニークなシーンがあります。

さて肝心のストーリーですが・・・ ラストは予想できました。
もうちょっと演出に工夫が欲しかったです。
心から愛する恋人メグを、交通事故で亡くして落ち込むニコラスですが、ラストではこの世に生きている素晴らしさを実感しているようなシーンで映画は終わってゆきます。
それはそれで、「生きていることの尊さ」をテーマにしてもいいのですが、やはりちょっと終わり方に物足りなさが残りました。
恋人の死により、人間界に一人残されたニコラスにある日、天国のメグから何らかのメッセージや印が届くといったラストの方が、まだ納得したように思います。
2009/7/19
TOMJFK

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