Omizu

友情ある説得のOmizuのレビュー・感想・評価

友情ある説得(1956年製作の映画)
3.5
【第10回カンヌ映画祭 パルムドール】
ウィリアム・ワイラー監督作品。アカデミー賞でも作品賞他全5部門にノミネートされた。

敬虔なクェーカー教徒の家族は南北戦争の最中、教義に反して戦いに参加するか揺れていく。

奥さんが司祭って珍しいと思ったらクェーカー教では人種や性別は全て平等という教えらしい。でも黒人を馬の世話係で使ってるじゃんと思ったけど途中で南部から逃げた奴隷だということが分かる。

奴隷制度は不当という主張はするものの殺生はできない、でも南軍は迫っている、さてどうするか。

ウィリアム・ワイラーらしい端正で上品な語り口でカラー作品ならではのダイナミズムもしっかりある。

宗教的主題に共感できるかが肝ではあるが非常によくできた作品ではある。
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