マーくんパパ

友情ある説得のマーくんパパのレビュー・感想・評価

友情ある説得(1956年製作の映画)
3.7
平和主義、非暴力主義のクェーカー教信徒の牧師一家が南北戦争の戦火の中、家族を守るために武器を取って戦うかの相剋に悩まされる模様をワイラーが描く。長男息子(A.パーキンス)は悩んだ末義勇兵として参加、父(G.クーパー)も息子の安否を確認に銃を持って出掛ける。一番信心深い母(D.マクガイア)も自宅に押し寄せた敵兵南軍に無抵抗で食料差し出すがペットのアヒルを持ち去られそうになるとホウキを持って撃退と最後は独立の精神、自らの平和は自らの力で守る所に落ち着く玉虫色の結末。悩ましい問題提起の側面を除くと南インディアナで倹しく暮らす暮らす一家の愛情たっぷりの微笑ましいシーンが多くワイラーらしい丁寧でユーモラスなタッチが好感、特に見せ物市場の活況場面と女豪傑家族にタジタジ場面はいい感じ。