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階段通りの人々のTaTのレビュー・感想・評価

階段通りの人々(1994年製作の映画)
4.2
オリヴェイラいわく「古くて新しい社会問題を描いたお伽噺」だそう。貧困によって卑しさを抱えた人たちを皮肉たっぷりに描いてます。 

盲目のじいさんが持っているお布施を集めた箱を巡って、周りの人たちの妬みや欲望や執着が剥き出しに。「そんなことやってないで仕事でも探せよ」と言いたくなる負と惰性のスパイラル。そこにオリヴェイラらしい滑稽さも加わってああ皮肉...。 
通りに集まる人々の設定は様々なんですが、意図が分かりやすくて面白かったです。
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