問題1: 尾野真千子ってなんなんだ
ーーパッとしない役ばっかりやってる気がするけど、なんか絶妙に演技がうまい感じもする。「わたし頭良くないから。たまきの言ってることぜんぜんわかんない」って言う感じよくて、本当にそういう役なんだけどじつは尾野真千子自身は頭良さそうな感じもする。そのパッとなさはどこから?
脅迫状音読させられるところ最高。
佐伯日菜子さんの声が、、。
二人ともお互いに壁を作ってる感じ。「ねえ、彼氏の話してよ」ってぶっきらぼうに。他人同士の緊張感の戯れ。ずっと。カメラも、他人に向けられた視線。そういう意味でカメラの置き所が尽く的確。目高の追っかけはない。後ろ姿をあえて見せる。誰にも心を許さない同士の牽制ごっこ。
二往復以上の会話はぜったいしない。
オレンジ色の重そうなカーテン。
松葉杖の軋む音。
状況を溜めておいて一言で流す感じのリズムがかっこいい
見つめる時間で秒ごとに2人の間で交わされることばが変化していく。
昼ドラみたいな音楽が丁度いい
前半はかなり面白かった
たまきは『ズートピア』のキツネ
「わたしがギプスをはめて歩くとね、必ず何かが起こるの」
鍵を渡す → 時計を渡す
ストーリーが感情を示して、それを俳優が体現して、観客が同調する、っていうそういう普通の映画には、カタルシスはあるけどサスペンスはない。むしろ同調の断絶にこそ快楽を生み出す。