龍壱

ディパーテッドの龍壱のレビュー・感想・評価

ディパーテッド(2006年製作の映画)
4.0
名俳優3人が織りなすマーティン・スコセッシお得意のギャング映画。
今作は刑事とマフィアの覆面捜査対決を中心に、物語が複雑に絡み合って行く。

ディカプリオの演技も流石なのだがジャック・ニコルソンの顔芸と言うか、迫力は今作でも健在で改めて筆者が好きな役者だな~と実感させられた。マット・デイモンもハマり役でこれを見るとおかげで少し嫌いになる。

非常に面白いのだがやはりスコセッシのギャング映画といえば"グッドフェローズ"。今作もこの代名詞を超える作品とまでは言えなかった。

しかしビリーの上官であるディグナム刑事は個人的に今作のMVPキャラクターで、彼の上手でいや~な言い回しやボキャブラリーにとんだ会話は見ていて面白く、粋であった。現実では絶対に話したくないタイプの役柄ではあるが・・・

マーティン・スコセッシの映画は基本的に長く、内容も大人向けで言葉数も多く複雑なものが多いため一作品見終えるまでになかなかの時間と集中力が必要となるのが少し難点だ。しかし物語終盤のエレべーター前での銃撃戦はまるで初期のたけし映画を彷彿とさせるような急展開と構図で非常に面白かった。

ビリーが精神科医の女医にわたして彼女が閉まった封筒の中身は結局なんだったんだろう? 良作です。4点。
龍壱

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