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「ディパーテッド」
新人警察官のビリーは、極秘でマフィアの潜入捜査を指示される。危険極まりない任務に納得のいかないビリーだったが、街の組織の一つであるコステロの手下に上手く潜り込む。対して、幼い頃からコステロに育てられてきたサリバンは、優秀な能力を買われ、新人警察官として警察組織に潜入していた。互いの存在を知らぬまま、二人は任務を遂行することになるのだが……2006年、米。
久々に観る。クライムアクションなんだけど、個人的に好みな部分はそういうとこではないというか、まあそこも楽しいんだけど。観ればみるほど深いっていうか、いろいろ考えてしまう映画だよね。二回目くらいだけど(笑)
ジャック・ニコルソン好きじゃないけど、ビリーとコステロの関係とかとても好き。コステロは顔に反してとても情愛深い人なんだと思うよね。ビリーに対して、サリバンのような息子への愛情めいたものはないだろうけど、喧嘩ばかりの犬と飼い主さながらの、目にみえない信頼関係を感じる。
対するサリバンの性格もネジ曲がり過ぎてて面白い。こういう人実際にいたら絶対嫌だけど、表ヅラはいいから友達になっちゃいそうな気がするよね。エレベーターのくだりとか。でもあんなに楽しそうなのに、あの時点ですでに「サリバンの完璧人生計画」へのスイッチはオンになっていたわけだよね。こわ。
ビリーがかち切れて国外逃亡しようとするとことか、コステロがビリーの匂いを内緒で嗅ぐとことか、話がびょんっと飛んで、観てる人に意図をくみとらせようとするのが好き。そういうところが多すぎると見てて疲れちゃうけどさ。
ジャック・ニコルソン好きじゃないけど(二回目)コステロの死ぬシーンはやっぱり最強だと思うよね。あれはね、もうね、だれもあの人に敵わない。なんなのかな、あの人笑わせたいのかな。
チャイナタウンのシーンもいちいちなんか好きです。
ラストの爽快感も好きなんだよね。「ゴッドファーザー」「アウトレイジ」よろしくバタバタと人が死にまくるところも、あんなに緻密な計算高さが最後の1分まで勝ち抜いておいて、まさかの陰謀とかなくちっちゃい復讐劇で幕を閉じちゃうところも。
あれ?
わたし、この映画思いのほか好きだったんだな。