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ファイブスター物語(ストーリーズ)のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.0
星団暦三九六〇年。ジョーカー太陽星団の拡大戦争は九〇〇年に及び、ようやく終局を迎えようとしていた。
第三惑星系第二惑星では巨大戦闘ロボット“モーターヘッド”のレッド・ミラージュとバッシュ・ザ・ブラックナイトが壮絶な戦いを繰り広げ、辛くもレッド・ミラージュが勝った。
戦争は終わり、四つの太陽系ジョーカー太陽星団はアマテラス王の統治下に置かれた。
話は戻り、星団暦二九八八年、第一太陽系第三惑星アドラーでは新たなファティマのお披露目が開かれようとしていた。
ファティマは科学者バランシュの作った有機コンピュータ少女。ファティマのラキシスとクローソーのヘッドライナーが選ばれようとしていた。
アドラーにはアマテラスやレディオス・ソープなど金星全域から王族やヘッドライナーが集まっていた。
しかし、バランシュは自分の作るファティマを単なるメカニックにはできず、ラキシスとクローソーには人間の心を失わせるマインド・コントロールが施されていなかった。
クローソーは脱走しコーラス三世の下に身を寄せ、ソープは商人あがりの領主ユーバーの手から自作のモーターヘッド「ナイト・オブ・ゴールド」でラキシスを守ってやるのだった。
これが、巨大な力を持つラキシスたち3人のファティマをめぐり引き起こされる戦争の始まりだった。
永野護の大河ファンタジーコミックの映画化。
永野護は、「重戦機エルガイム」のキャラクター、メカニックデザインを手掛けただけに、ラキシスたちファティマの美しさ、レッドミラージュやナイト・オブ・ゴールドのかっこよさは楽しめる。だがストーリーの大半が、ソープとラキシスたちファティマの少女漫画的なラブストーリーに費やされるので、モーターヘッド同士のバトルを見たい人には物足りない。クライマックスで、無敵な強さを見せつけるナイト・オブ・ゴールドのかっこよさは、やっぱりステキ。今のテクニックを使って完全アニメ化して欲しいアニメ映画。
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