まあ強烈に食らった。
全編がパンチラインであり、人死にがほぼ
出ないのにめっちゃ暴力を感じるパンク映画。
90年代後期の尖った空気を浴びれて最高。
この映画のマチズモ的な価値観に相容れない部分もあるが、それでも名作だと思う。
特に獣医の場面と車をバットで破壊する場面は血が滾る。こちらの衝動を刺激する。
何よりこの映画がやばいのは見るものを熱中させておきながら、映画だバーカとラストショットで中指を立てて来ること。この皮肉っぽさ、意地の悪さが好き。
タイラーを中心としたある種の宗教的な映画に見えるが、集団によって洗脳され、意識をスポイルされる恐怖もすごく描いているので理性的。
あ終盤のネタについては知っていたけど、そこはあまり今作のミソじゃないと思う。
要は自分の実存についての話であり、一人の男の成長物語なんだよな。
今作のナード的な描き直しでもあるソーシャルネットワークと並べて見ると余計に興味深くなる。
where is my mindのイントロが頭から離れない。フィンチャーって音楽使いも天才的に上手いなと思う。見終えたあと、ミスチルの同名楽曲を聞くとさらに最高の気分になる。