外したくない映画観たい気分の時ってありますよね?
結末知ってるけど、10年ぶりなので記憶薄れてきてるし、
2度目でも面白く観れる作品だったと思い手を伸ばす。
気づいたら主人公の歳にほぼ並んでたのには驚きましたが、
良いタイミングで見れたかなと思ったり。
監督はデヴィッドフィンチャー、
セブン等の後、ゾディアック等の前に作られた作品。
その影響力は莫大で、実際にファイトクラブが開かれたり、
9.11の同時多発テロを予見していた的な見られ方も。
主人公の名前が語られない珍しい映画。
2人の俳優がカッコよすぎることもさることながら、
イケアのカタログ的なインテリア表現で大量消費社会を表したり
(モデルはフィンチャーがLAで初めて住んた部屋で
いつも爆破させたいと思ってたとかw)、
確認ができるくらいゆっくりと映し出されるサブリミナル画像の内容と
入れるタイミングから第4の壁を越えてコチラに語り掛けてくる様は、
本当に作品に引き込まれる。
外人てなんかネガティブなことあるとよく会合開きますよね、
その典型的なシーンから始まる映画。
結末知ってた分、当時のインパクトよりは落ちたものの、
同世代の主人公が闘いに魅了されていくのは、
なんか共感できた気がします(筋トレでなくてね)。
”トラヴィス”なんて名称も出てくるし、そのタイトルからも、
バイオレンス過ぎるみたいな観られ方される作品ですが、
フィンチャーが暴力否定派であることも考慮すると、
色々な人間模様や風刺的な部分があることから
とてもヒューマンドラマな作品のように思えます。
主人公の美学が反映されていく様は美しくも感じました。
フィルムの架け替えのよう~みたいな例えも素敵。
こないだセブンみたばっかだったんですが、
社会批判からの主張という点ではほぼ同じこと言ってるんだなー
と気づきました。
ただ個人的にはこちらの作品の方が断然魅了されましたね。
セリフとか、オシャレなカットとか、かっこいいシーン多いからかな?
.。o○(よくエドワードノートン嫌煙家なのにあんなポカポカタバコ吸ってたなぁ)
イケアとかスタバをディスるところから始まり、
大量消費を去勢していくところ本作が人気の発端の1つ
だと考えると少し前時代なテーマな気もしますが、
ハッシュタグやフォロワーを大量消化して、
自分だけが特別だよ
的なアピールをする点では今でもハマりそうな作品。
ちょっと偏った映画ではあるものの、
フィンチャー作品の中でも多くの人が認める没入度の高さで、
わかりやすい方でもあると思うので、
良ければ1度見返してみてはいかがでしょうか。