李

ファイト・クラブの李のネタバレレビュー・内容・結末

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大衝撃、、インスタでフォローしてる海外の映画アカウントのおかげで、ラストシーン、崩れるビルを見ながら手を繋ぐ2人、流れる ♪where is my mind…ってことは知っていたんだけど、他はなんも知らなくて。ずっと観たかったけど我慢して初鑑賞を映画館に持ち込んだ。本当に家で観なくて良かった。私この映画すごく好き!映画観た後余韻残るの久々すぎて感動してる。

思考回路オープニングからかっこよすぎてたまげたし心をがっつり掴まれた。物に寄りまくる映像も撮り方の構図も音楽の使い方も、フィンチャーの作る作品のすべてがかっこよすぎる。ド好み大好き。ひたすら決闘する映画なのかと思っていたから、内容も大分違っていて良かった。疲弊しきった心を癒すために難病患者の会に出席しまくるって入りから超好き。ファイトクラブも、人を傷つけるためじゃなくて、痛みによって生を実感するため、っていうのがなんだか虚しくてすごく好きだった。ド直球に生に突っ走る単純さ。ムキムキの男の人たくさん出てくるから暴力的で過激なんだけど、その真逆にいるような空虚感がずーーーっと漂っていていいよな~あ、オチがすごいってことも知っていたから、これ着地点どこいくんだろ~っていうのもわくわくしながら見てた。二重人格オチなのか、、よくできた映画だなあ。心の器が許容できないくらいに僕は疲れていたんだろうな、もう1つの人格(理想)を作って心の逃げ場にしていた、、、切ない。解説サイト見ると、資本主義がどうのって書かれてるけどそのへんの理解は今はいいや笑

♪where is my mindはMr. Nobodyで聴いてからずっと大大大好きな曲なので、映画館で聴けて死ぬほど嬉しかった。「心配するな。これからはすべてよくなる。出会いのタイミングが悪かっただけ。」っていう僕のセリフと曲の歌詞とラストシーンの情景すべてがあまりにもマッチしすぎていて、とんでもなく美しく見えてしまって、泣きそうになった。鳥肌、、ノートン, ブラピ, ヘレナボナムカーターが演じる3人、俳優さんたちの実力が合わさって、みんな現実にいたらあんまり関わりたくないような人たちだけどすごく魅力的に映る。ジャレッドレトは黒髪を期待していたのに違った。ちょっと残念。requiem for a dreamの時のビジュが見たい。いや~本当に全体的に大満足!やっぱり名作は強いな。今回も映画館おっさんしかいなくてそこも良かった(?)
李