neroli

ファイト・クラブのneroliのレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5
資本主義社会への風刺映画🎬
 
ラブコメ好きの私。
脱ラブコメを目指して、あえて苦手そうな映画を観てみました(笑)
現在、「午前10時の映画祭11」で全国で観れます!
 
 
観た感想、「深い!!!」
 
ただの暴力映画と思っていましたが、ものすごく深い映画で、1回で分からない部分も多い映画だと思います。
 
 
✔︎精神医学的には『二重人格』のお話。
 別人格が潜在意識にあるということを「サブリミナル」効果で表現。
 
 ※「サブリミナル」とは、私たちが認識できない刺激を潜在意識に与えること。
  1974年にアメリカで、1999年に日本で全面的に禁止。
 
 あと、「ファイティング・クラブ」という殴り合いの場は、一種の『自傷行為』だと思います。
 リストカットと同じ感じかな。
 
 
✔︎資本主義社会に対する風刺映画。
 
 ブラッド・ピットが演じる別人格、タイラーのセリフ。
 『お前は物に支配されている。』
 
 IKEAの家具に囲まれ、職人作りの食器、カルバン・クラインやアルマーニの高級ブランド衣類など、物質的には何不自由ない生活。
 
 でも、不眠(汗)
 
 「物質充足=幸せではない」ことを語っている。
 
  
また、この映画は、1999年に公開されましたが、
2001年の9・11アメリカ同時多発テロを予見した映画とも取れます。
 
最後の資本主義を象徴する高層ビルの崩れ方がそっくりでした…。
 
 
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