春川

ファイト・クラブの春川のレビュー・感想・評価

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.8
父が大好きな映画で私の物心ついたときにはすでにDVDが家においてあったのだが、私がじゃあちょっと見てみるわっつって再生したら最後の方再生できなくてガビガビの映像にとぎれとぎれの音声になっており、最終的に結局アマプラで全部見切る。やはり円盤の寿命って儚いものなのだなと思った。今はもうちょっと伸びてるのか? 父は悲しそうにしておったのでよかった。
父の話をする。このレビューは私じゃなくて父のファイト・クラブに対するレビュー。そして父のレビュー。父が初めてファイトクラブを見たとき私と同い年ぐらいだったらしく、映画で描かれる資本主義へのメッセージに感銘を受けたらしい。自分がぐるぐる考えていたことを形にしたものがそこにある! 父自身は全く暴力的な人間ではない。しかして格闘技は大好きだし、ミニマリストに憧れているし、某大企業を打ち滅ぼしたいと思いながらも物質主義の中で生きるしかない矛盾に苦しんでおり、確かに「ファイトクラブ好きなやつ」ぽい。当時の父と同い年である私には父ほど刺さらなかったんだが、(ブラピはかっこいいし、ヘレナ・ボナム・カーター大好きなので3.8)最近読んだ桜庭一樹の「赤朽葉家の伝説」にめちゃくちゃ感銘を受け、これ私がグルグル考えてたやつだ!になった。そしてこれが多分父の言っていた感情だ!とも思った。父にとっての「ファイトクラブ」私にとっての「赤朽葉家」。いろんな人にとってなんかそういう作品ってあるんやろなって思うしそういう私にとっての〇〇は知りたい。
ただ、ファイト・クラブが『これ俺が今までずっと言語表現できずにぐるぐる考えてたやつだ!』の大学生は割と嫌だ。

ちなみに原作では後日談があり結構地獄でフ〜ゥ↑↑となる。
春川

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