Ark

ファイト・クラブのArkのネタバレレビュー・内容・結末

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃ開放感がある。やりたくも無い仕事をして、上司に何と言われても耐えて、イエスマンにならざるを得ない世の中に必要なのはこんな作品だと言える。
閉塞感にストレスが溜まる日々で主人公は変わり映えのない毎日にうんざりしていた。彼の場合は自分が求めるワイルドさや大胆さ、まさに「漢」を備えたタイラーのような男が理想だった。自由奔放で欲に正直な彼が。
出来ることなら誰でも職場のムカつく上司をぶん殴りたいと思ってると思うがそういうわけにはいかないから、ストレスを溜めてる人にうってつけの作品。割と長いけど退屈しなかった。
後半によくある「僕はジャックの○○です」が好き。

色んな小ネタ
・4回タイラーがサブリミナル効果で映り込んでいる
・僕がタイラーを殴るシーンでは、フィンチャー監督に「耳を殴ってもセリフを変えずに言えるか見てみたくないか?」と言われ、わざと耳を狙った。よく見ると殴った後エドワード・ノートンが笑ってる(笑)あの最初のクラブ前での殴り合いは本当に殴ってるらしいが、腹パンもガチ?
・マーラのヌードシーンはヌードになることを嫌がったので代役とCG(マトリックスで弾を避けるシーンと同じ撮影方法を採用。この撮影に3日かかっている)
・ゴルフシーンでは2人とも酩酊状態だったらしい
・主人公の部屋は監督が住んでいた部屋がモデル(当時自分の部屋を爆破したいと思っていたかららしい)
・説明している石鹸の作り方は真似されてはいけないので嘘
・タイラーの番号はメメントなどでも使われている映画会社の広報の番号
・ヘレナ・ボナム=カーターはブラッド・ピットやエドワード・ノートンと並んで映るシーンでは厚底の靴を履いていたらしい。(ヘレナ157cm、ブラッド・ピット180cm、エドワード・ノートン183cmと身長差が大きいため)
・車を殴るシーンは僕が殴った時だけアラームが鳴る
・バスのシーンで、2人の間を通る人が「ちょっと失礼」と言うのは僕に対してだけ
・最初の方で医者にかかっているシーンで僕が言う「目が覚めると別の所にいるんだ」と言うセリフが二重人格の伏線
・飛行機で同じカバンを持ってるのも、2人は同じ人物だから
・クラブの地下でタイラーがルーに殴られるシーンをよく見ると、タイラーが腹を殴られる時、僕も殴られたような動きをしている。顔を殴られた時も僕も殴られたような動きをしている
……などなど、 色々あるので見てみてほしい。

主人公には名前が無い。睾丸ガン患者の会など様々な会で使っている名前は偽名なので本名じゃない。タイラーも別人格の名前なので本名じゃない。作中で1度も本当の名前を呼ばれない名も無き主人公。名前をつけないことで観客が主人公に共感しやすくする効果があるからあえて名前をつけていないみたい。本名を知りたかったなぁ。



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