近年の消費社会化について批判する映画。
まずとにかくブラピがかっこいい。ブラピはどの時代も好きだがこの90年代の短髪のころが個人的には一番好き。
速いテンポで内容が進み映画も長いため最初は少し難しく感じるが、この映画のテーマである「資本主義なんてくそくらえ」というメッセージが常に一貫してストーリーに組み込まれているのと後半のネタバラシが案外丁寧だったおかげで思ったより見やすかった。
カメラワークが良くて主人公とタイラーという対照的な二人をきちんとカメラでも対照的に写していて面白い。あとCGを使って物事の細部を写すようなシーンが多いが、何が起きているのかが分かりやすくてよかった。回想シーンもところどころ入っていたが自然なタイミングで挿入されておりとても効果的だったと思う。
消費社会に対するアンチテーゼとして作られているこの映画に普段いらないものに囲まれて過ごしている自分は少し考えさせられた。しかしこの映画をAmazon Prime Videoという超大手企業のサービスで見ているという自分の状況に矛盾を感じた。
でも人間が本来あるべき姿として描かれているタイラーのキャラクターは少し誇張しすぎな気がする。