へちまびと

ファイト・クラブのへちまびとのネタバレレビュー・内容・結末

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ブラピ好きを公言している割に今まで見ていなかった。

映画とは関係なく、個人的な事情で昼夜が逆転しているのだが、まずそこがこの主人公とかぶっていて驚いた。しかも早朝に仕事しながら流してたので、これ以上ない視聴環境だったと思う。

タイラーとのファイトのあたりでは「ああ、喧嘩って男同士の抱擁でありセックスなんだなぁ、そういう男くさいホモソーシャルな感じを描いた作品なのかなぁ」と思っていたが、その数分後に「あ、タイラーはいねえな」と気づいてしまい、思ってた映画と全然違うと気づかされた。
てっきりロッキーみたいなのかと思ってた。

死ぬような怪我をしても死なず、ショッカーのような鉄の組織をたった一人で、それも全米各地に築き上げる、自動車事故の査定の人なのに化学の知識が豊富な主人公。有能すぎる。なんだそれ。

映画全体の筋としては「底辺労働者が資本主義へ立てた中指」みたいなところはあるが、これが描きたかったことなのかなぁ。

ひょっとして「映画の中のヒーローとして生まれたのに、何かの間違いで底辺の会社員をやっている男」の話だったのか?

いや……「エイリアン3は酷評されたし、まだまだ映画業界の下の方にいる俺(デヴィッドフィンチャー)だが、本当はお前ら(過去の巨匠たち)より全然優秀で面白いもん作れるんだ、お前らの世界をぶっ壊して俺がトップに踊り出てやりてぇ、あと美女にベッドでは最高って言われてぇ」という監督の欲求を描いたのか?

全く違う映画だが、ちょっとジョーカーも思い出した。

うーん、もう一回見ないと整理できないかもしれない。
とりあえず面白かったです(小並感)