11.06.2023
04.16.2024
どのシーンが現実でどのシーンが幻かはもはやどうでもよくて、映画自体まやかしであり同時にリアルでもある。起こる出来事全ては哲学的な目的のもとにのみ書かれていて、現実の論理とは全く関係を持たない。
つまりこの映画は歴としたハリウッド作品にも関わらずつくりは60,70年代ヨーロッパのアートハウス、アヴァンギャルド映画のようなそれで、でもやっぱりそれらとも違う(まずスローでもミニマリストでもない)、エンタメとして成立するエッジーでスリリングな映画でもある。
まさに唯一無二の作品とはこのこと。